おえかきシート

おえかきシート 完全ガイド

大きな白い紙、10色のあざやかな色、絵文字ステッカー。それだけです。おえかきシートは広告なし・アカウント不要の無料お絵かきアプリで、小さな子どもがひとりで、すべての指を使って表現できるように作られています。できることのすべてと、なぐり描きが見た目よりずっと大切な理由を紹介します。

なぜこんなにシンプルなの?

おえかきシートは、ある父親のもどかしさから生まれました。子ども向けお絵かきアプリの多くは、メニューや広告、点滅するごほうび、うっかり押してしまうボタンでいっぱいです。でも3歳の子が望むのはただひとつ、画面にさわったら描けることです。

そこで、このアプリはいくつかの原則にもとづいて作られています。

  • 指と紙のあいだに何も置かない。 スタート画面もレベルもスコアもありません。開いたらすぐ描けます。
  • 何本の指でも同時に。 小さな手は手のひら全体をつけがちです。指それぞれが自分の線を描き、1台のタブレットで2人いっしょに描けます。
  • こわれにくい操作。 ツールは隠せます。画面の移動はツールを選んでいないときだけ。取り消しはいつでもすぐ押せます。
  • プライバシー優先。 アカウントなし、広告なし、トラッカーなし。共有すると決めるまで、絵は端末の中にとどまります。

スマートフォン、タブレット、パソコンのブラウザで動き、ホーム画面にふつうのアプリのようにインストールすることもできます。

30秒ではじめよう

  1. タブレットやスマートフォンで draw.erwann.app を開きます(画面が大きいほど楽しい!)。
  2. 画面下の色をタップして、1本または何本もの指で描きます。
  3. 絵文字をタップしてステッカーを選び、紙をタップして貼ります。
  4. まちがえた?上の取り消し矢印で、最後の線やステッカーを消せます。
  5. 小さな手がメニューにさわらないように、矢印ボタンでツールを隠しましょう。紙だけが残ります。

ヒント:アプリをホーム画面にインストールしましょう(メニュー ☰ → このアプリについて → アプリをインストール)。全画面で開き、うっかりさわるアドレスバーもなくなります。

すべての機能

虹色をふくむ10色

赤、オレンジ、黄、緑、青、紫、ピンク、黒、白に加えて、線にそって色が変わる虹色があります。白はやさしい消しゴムにもなります。選んでいる色をもう一度タップすると選択が外れます。

何本もの指でお絵かき

画面にふれた指それぞれが、同時に自分の線を描きます。線の先は丸くてやわらか。強く押したりねらったりしなくても、軽くふれるだけで描けます。

絵文字ステッカー

9つの絵文字(😀 ❤️ ⭐ 🌈 🦄 🐱 🐶 🚀 😘)がいつも表示され、10番目のボタンでさらに90個の一覧が開きます。動物、果物、乗りもの、天気、お祝い…。貼ったステッカーはドラッグで移動、ピンチで大きさを変え、2本指で回転できます。いらなくなったら、あらわれるゴミ箱へドラッグ。小さなけむりになって消えます。

紙を動かす・拡大する・回す

ツールを選んでいないとき、紙は作業台になります。1本指で動かし、2本指で拡大・回転。小さな細かい部分を描くのに便利です。パソコンではマウスホイールやトラックパッドも使えます。

新しい絵:白い紙かぬりえ

メニュー ☰ → 新しい絵 で、白い紙かぬりえ(ねこ、さかな、いえ、はな、ちょうちょ、くるま、ユニコーン、ふね)を選べます。今の絵はそのまま残ります。

わたしの絵

絵は描いているあいだに自動で端末に保存されます。オフラインでもだいじょうぶ。わたしの絵 から開き直したり、複製したり、削除したりできます。

画像を保存

画像を保存 で絵のPNGを作ります。スマートフォンでは共有メニューが開き、写真に保存したり、家族に送ったり、印刷したりできます。

タイムラプス動画

おじいちゃん・おばあちゃんに大人気。動画を保存 で、描いた順番どおりに一筆ずつ絵を再生します(取り消した部分はふくまれません)。長さ、形式(ぴったり・正方形・縦・横)、背景(白・クリーム・夜)を選べ、最後に完成した絵を数秒表示することもできます。

リンクを共有

リンクを共有 で絵のためのウェブページを作ります。プレビュー、絵を描きなおすプレーヤー(再生、一時停止、速度、全画面、動画ダウンロード)、そしてやさしいコメント欄があります(リンクは書けません)。受け取った人は この絵に描きたす で自分の端末で続きを描けます。絵を変えたら、今のリンクを更新することもできます。

8つの言語

フランス語、英語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語、日本語、中国語、アラビア語(右から左のレイアウト)。はじめて開いたときに端末の言語が自動で選ばれます。

保護者向けショートカット

  • Ctrl/⌘ + Z:取り消し
  • Ctrl/⌘ + S:画像を保存
  • スペース:クリックなしで描く — 色がマウスやペンについてくるので、パソコンで小さな子が使うのにぴったり
  • Esc:ウィンドウを閉じてツールの選択を外す

子どもと創造性:科学がわかっていること

なぐり描きは「ただのなぐり描き」ではありません。発達心理学の長年の研究から、自由に描くことが運動能力、ことば、記憶、自信を育てることがわかっています。専門用語なしで見てみましょう。

なぐり描きは「段階」であって、散らかしではない

研究者のローダ・ケロッグは、世界中の子どもの絵を100万枚以上調べました。そして、点、線、うずまき、輪など約20種類の「基本のなぐり描き」を、すべての子どもが同じ順番で描き、そのあとに円、太陽、人を描くようになることを見つけました [1]。ヴィクター・ローウェンフェルドも、なぐり描きの段階(およそ2〜4歳)と、最初の形があらわれる「前図式期」を説明しています [2]。つまり、子どもが紙をうずまきでいっぱいにしているとき、その年齢の脳に必要なことをまさにしているのです。

自由な遊びは必要不可欠

米国小児科学会は、指示のない自由な遊びが、創造性、問題解決、感情のコントロール、親子のきずなを育てると強調しています [3][4]。指示のない白い紙は、もっとも自由な遊びのひとつ。正解もゲームオーバーもありません。

ごほうびが「やりたい気持ち」を消すことも

有名な実験で、マーカーで絵を描くのが好きな幼稚園児に、絵に対して賞状をあげました。数週間後、その子たちは何ももらわなかった子より、自分から描くことが減っていました [5]。だからおえかきシートには、星もポイントもバッジもありません。描くよろこびだけで十分です。

評価するより、絵について話そう

キャロル・ドゥエックの研究によると、才能をほめる(「きみは天才だね!」)と、努力や工夫をほめるより、失敗に弱くなります [6]。絵なら、「青をたくさん使ったね!」「ここで何が起きているのか教えて」「このうずまき、どうやって描いたの?」のように声をかけてみましょう。

描くことは考えること、覚えること

大人でも子どもでも、何かを絵に描くと、書き写すよりずっとよく覚えられます。フェルナンデス、ワムズ、ミードが示した「描画効果」です [7]。絵は文字より先にあることば。ヴィゴツキーは、子どもの想像力こそが大人のあらゆる創造性の材料だと考えました [8]。

手先の器用さと文字を書くこと

えんぴつを持つ、線をコントロールする、ちょうどいいところで止める。こうした動きは文字を書く準備になり、幼児期の手先の器用さはその後の学業とも関連しています [9]。画面の上の指は、おもに目と手の協調をきたえます。タッチスクリーンのスクロールと、手先の発達の節目が早く来ることとの関連を示した研究もありますが、因果関係までは言えません [10]。本物のクレヨンの代わりにはなりません。両方がおたがいを補い合います。

画面の時間はどう考える?

正直にお伝えします。世界保健機関(WHO)は、2歳未満は画面を見ないこと、2〜4歳は1日1時間まで、できれば大人といっしょに、とすすめています [11]。米国小児科学会も、質の高い内容を大人といっしょに使うことを重視しています [12]。おえかきシートはその考えで作られています。流れつづける動画ではなく、手を動かす創造的な遊び。子どもを引きとめる広告やしかけはなく、動画・リンク・コメントなど、いっしょに話すきっかけになる機能があります。おすすめは、数分描いて、いっしょにタイムラプスを見て…それからペンを出すこと。

まとめ:自由になぐり描きさせ、点数をつけず、質問をし、画面と紙を交互に。

ためしてみたい12の遊び

  • 4つの手でお絵かき:同じ紙に、それぞれ自分の指と色で。
  • きょうの天気:太陽☀️、くも☁️、ゆき❄️…外の天気を描こう。
  • ステッカーのおはなし:絵文字を3つ適当に貼り、子どもがつなぐお話を考える。
  • 虹色ぬりえ:ぬりえを1枚、色は虹色だけ。
  • きょうの一日:夜、その日いちばん楽しかったことを描く。
  • かたち探し:まる、しかく、さんかく…だれがたくさん見つける?
  • ひみつのズーム:うんと拡大して小さな絵を描き、探してもらう。
  • 目をつむって描いて、何かを当てっこ。
  • たからの地図:いえ🏠、たから💎、そして障害物だらけの道。
  • 動画の絵はがき:タイムラプスをおじいちゃん・おばあちゃんへ。
  • 家族の似顔絵、ねこは絵文字で🐱。
  • はんたいことば遊び:大きい/小さい、上/下、昼/夜(動画の「夜」背景で)。

安全とプライバシー

おえかきシートはアカウント不要、広告なし、広告トラッカーなしです。絵は端末のブラウザの中にとどまります。リンクで共有すると決めた絵だけがサーバーに送られ、公開コメントではリンクが使えません。くわしくはプライバシーポリシーと利用規約をごらんください。

よくある質問

おえかきシートは本当に無料ですか?

はい、完全に無料です。サブスクリプションもアプリ内課金も広告もありません。希望する方は、任意の1回限りの支援でプロジェクトを応援できます。

何歳から使えますか?

3歳の子はひとりでかんたんに使えます。2歳からは大人といっしょに。大きな子はぬりえ、タイムラプス、共有リンクが大好きです。

アカウントは必要ですか?

いいえ。アカウントもメールアドレスもパスワードもありません。絵は端末に保存されます。

どの端末で使えますか?

ブラウザのある最近の端末ならどれでも。iPad、iPhone、Androidのタブレットやスマートフォン、Mac、Windows、Chromebook、Linux。アプリとしてインストールもできます。

オフラインでも使えますか?

ページを開いたあとは、お絵かき、絵の保存、画像、動画はネットなしで使えます。リンクの共有とコメントには接続が必要です。

絵は保存されますか?

はい、端末のブラウザに自動で保存されます。ただし、ブラウザのデータを消すと絵も消えます。ずっと残したいときは画像か動画を保存してください。

共有した絵はだれが見られますか?

リンクを知っている人ならだれでも。リンクは推測できませんが、だれに見られてもよい場合にだけ公開の場に投稿してください。

リンクを作った人が(わたしの絵 → 共有したリンク から)削除したか、アドレスが途中で切れています。メッセージアプリによっては長いリンクが切れることがあります。もう一度リンクを送ってもらいましょう。

子どもがお絵かきから出ないようにするには?

ツールを隠し、アプリを全画面でインストールしましょう。iPadやiPhoneでは「アクセスガイド」(設定 → アクセシビリティ)で子どもをアプリ内にとどめられます。

科学的な参考文献

  1. Kellogg, R. (1969). Analyzing Children’s Art. Palo Alto: National Press Books.
  2. Lowenfeld, V. (1947). Creative and Mental Growth. New York: Macmillan.
  3. Ginsburg, K. R. (2007). The importance of play in promoting healthy child development and maintaining strong parent-child bonds. Pediatrics, 119(1), 182–191. doi.org/10.1542/peds.2006-2697
  4. Yogman, M., Garner, A., et al. (2018). The power of play: a pediatric role in enhancing development in young children. Pediatrics, 142(3), e20182058. doi.org/10.1542/peds.2018-2058
  5. Lepper, M. R., Greene, D., & Nisbett, R. E. (1973). Undermining children’s intrinsic interest with extrinsic reward. Journal of Personality and Social Psychology, 28(1), 129–137. doi.org/10.1037/h0035519
  6. Mueller, C. M., & Dweck, C. S. (1998). Praise for intelligence can undermine children’s motivation and performance. Journal of Personality and Social Psychology, 75(1), 33–52. doi.org/10.1037/0022-3514.75.1.33
  7. Fernandes, M. A., Wammes, J. D., & Meade, M. E. (2018). The surprisingly powerful influence of drawing on memory. Current Directions in Psychological Science, 27(5), 302–308. doi.org/10.1177/0963721418755385
  8. Vygotsky, L. S. (2004). Imagination and creativity in childhood. Journal of Russian & East European Psychology, 42(1), 7–97. doi.org/10.1080/10610405.2004.11059210
  9. Dinehart, L. H. (2015). Handwriting in early childhood education: current research and future implications. Journal of Early Childhood Literacy, 15(1), 97–118. doi.org/10.1177/1468798414522825
  10. Bedford, R., et al. (2016). Toddlers’ fine motor milestone achievement is associated with early touchscreen scrolling. Frontiers in Psychology, 7, 1108. doi.org/10.3389/fpsyg.2016.01108
  11. World Health Organization (2019). Guidelines on physical activity, sedentary behaviour and sleep for children under 5 years of age. www.who.int/publications/i/item/9789241550536
  12. AAP Council on Communications and Media (2016). Media and young minds. Pediatrics, 138(5), e20162591. doi.org/10.1542/peds.2016-2591
お絵かきをはじめる

最終更新: 2026年11月3日